また前回の続きで、KLXのメンテナンスです。
タイトルで結論が出ちゃってるのですが、KLXのブレーキペダルに完全敗北した話です。
こねくり回しているうちにスムーズに動くようにはなったのですが…。
リアブレーキが全く踏めない
日本一周中に何度かあったのですが、リアのブレーキについて以下の現象が発生していました。
- ブレーキペダルを踏んでも、ペダルが全く動かない
- おもいっきり蹴り込むとわずかに踏めるが、その後はブレーキ引きずりっぱなしになる
- 今度は足の甲を使ってブレーキペダルを上に戻さないといけない
ブレーキが効かなくなるので、超危険ですね。
556を吹きつつ、フロントのブレーキメインで誤魔化しながらなんとか帰還しました。
原因はなんとなく分かっていて、キャリパーピストン周りの問題でもなく、戻しバネの問題でも無く、
ブレーキペダル付け根の固着が原因だと思ってます。
ペダル自体を支えている軸の部分ですね。
KLXの場合、2つのOリング(パーツリストでの92055)とシャフトが固着して動きが渋くなっているものと思われます。
ゴムパーツなので経年劣化してそうです…
ちなみにKLX250(LX250E)のパーツリストは以下に記載されているので、知っておくと便利です。
(パーツナンバーを控えてモノタロウで検索、注文したりしてます)
リアブレーキペダルの取り外し
というわけでブレーキペダルを取り外していきます。
まずはペダル後ろ側のマスタシリンダと繋がっている、ブレーキクレビス裏の割りピンを抜きます。
軸になるジョイントピンが外れます。
これだけでペダルとマスタが分離出来ます。
次にブレーキランプのスイッチと繋がっているバネと、戻しバネをペンチで外します。
バネのカバーがめっちゃ汚いですが、バネ自体は問題ありません。
最後にブレーキペダルの軸の裏側にある割りピンを抜きます。
この割りピンの抜きにくさが異常です。
手を入れるスペースも狭く、ペンチで何度もトライしてようやく抜けました。
裏側のワッシャーもとれます。
これでブレーキペダルが抜ける状態になった…はずです。
アホほど硬い
この状態でブレーキペダルを触ってみても、微動だにしません。
完全に固着しちゃってます。
仕方ないので軸部分に潤滑スプレーを大量に吹き込みます。
ハンマーで叩きまくっていたら、次第にペダルが上下に動くようになってきました。
ある程度潤滑スプレーが行き渡ったみたいです。
ここからペダルをわしづかみにして手前に引き抜こうと試みますが、鬼のように固くて抜ける気配がありません。
マジで、アホほど硬い。
一応サービスマニュアルを確認してみましたが、やり方は間違って無さそう。
「割りピンを抜き取り、ワッシャを外し、ペダルを取り外す」
…その「取り外す」っていうのを具体的に教えてくれや!
と叫びたくなるぐらい固くて抜けません。
軸が曲がってるんでしょうか…?
1時間ぐらい格闘しました。
結局そのまま戻す
全身の筋肉が悲鳴をあげ、結局リタイアを決断しました…。
幸い潤滑スプレーのお陰で上下にはスムーズに動くようになりましたので…。
本来であれば、Oリングごと交換orグリスアップをしておかないといけない所だと思うので、日が経つとまた固着してしまう可能性大です。
(寒くなってゴムが乾いたら終わりそう)
諦めて裏側にワッシャーを当て、元通り割りピンを刺そうと試みますが、今度は割りピンの刺しにくさが異常です。
ワッシャーが絶妙に引っかかって刺せない…。
KLXには色々とメンテナンス性の悪い所(プラグやキャブレターへのアクセスの悪さ等)があるのですが、新たにダメダメなポイントを発見してしまいました。
とにかくこの「割りピンで済ませちゃおうぜ」っていう設計は本当に良くないと思いますよ…?
ここでもまた1時間ぐらい格闘しました。
なんとか元通り。
リアブレーキも今の所ストレス無く効きます。
でも敗北感でいっぱいです…。
もっと漬けるぐらいの勢いで潤滑スプレーでヌルヌルにして、
ドライバーのような硬い棒を差し込んでテコの原理使うとかで抜けるかもしれません。
軸の裏側からハンマーで叩きたかったのですが、ハンマーが通る程のスペースもありませんでした。
結局根本的な解決が出来ませんでした。
KLXのブレーキペダルはメンテナンス性極悪という事が言いたかっただけの記事となります…。
ブレーキペダルを社外品に交換したりしてる人もいると思いますが、これどうやって抜いたん…?
非力な人間でもブレーキペダルが抜ける方法が分かる人、教えて下さい…
というわけでまたメンテナンスは続きます…
コメント
コメント一覧 (2件)
手順は合ってますので、固着している可能性が高いと思います。
ブレーキペダルを外す時、通常は殆ど力は必要無いですw。
自分ならどうやるか・・・要はどうやって引っ張るかですが、
スイングアームを外して裏からプラハンで叩く。
スライドハンマーかそれっぽい工具を自作し引っこ抜く。
ベアリングプーラーで引っこ抜く(爪が入れば)。
ラッシングベルトで引っ張る。(抜ける時飛んでくる可能性アリ)
スイングアームを外すと、本体側の軸受けの痛み具合の確認とメンテもしやすいので、一番良いとは思います。が、そこまでするほど大層な事でもないので考え所ですね。
ありがとうございます。
やはり通常は殆ど力が要らない所なんですね…。
本当はスイングアームも外したいんですが、色々と他の箇所も固着してそうで億劫なんです…。
また気力が満ちた時に再チャレンジしてみます。