【長旅のお供】快活CLUBを宿泊手段として使うコツ【ネカフェ泊】

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日本一周旅でお世話になりまくった、快活CLUBについてまとめます。
僕の場合、旅に出る前は「ネカフェなんか泊まるかよ…」と思っていたのですが、
蓋を開けてみると、旅の期間148日中、30泊は快活泊となりました。

旅人界隈では「実家」と呼ばれ親しまれる快活クラブ。
一人旅のお宿候補として一考の価値があると思いますので、
ネカフェ泊なんかしたことない」っていう旅人ビギナーはご参考までに。

貧乏旅をする人は、
お世話になる時が必ず来ます…!

目次

快活のメリット

快活クラブは、AOKIホールディングスが運営する「コミック&インターネットカフェ」です。
一人旅の宿泊先候補として考えた場合、沢山のメリットがあります。

店舗数No.1

全国で502店舗と、同業他社と比較しても圧倒的な店舗数を誇ります。
(2022年11月時点)

だいたいどの都道府県にもあり、
地方であっても、都市部や主要な国道沿いに立地している店舗が多く、便利です。
というか、店舗を探すのが簡単です

特に関東はめっちゃ多い

フラットな座席と荷物スペース

座席の種類は大きく3種類に分けられます。
それぞれ料金が異なります。
※他にカラオケやダーツ、マッサージシートなんかもあります

スクロールできます
座席タイプ特徴相場料金
(12時間)

飲み放題カフェ
オープンカフェスタイルの席
料金は一番安い
プライベート空間は皆無

横になる事は出来ない
1,500円程度

ブース
(フルフラットシート)
板で仕切られたフラットな席
寝る事は出来る
周りの音がうるさい時が多い

常時明るい
2,500円程度

鍵付き個室
(レギュラールームフラット)
全面壁に囲まれたプライベート空間
照明が消せて寝やすい、セキュリティも安心
料金は一番高い

完全防音では無い
3,000円程度
写真は快活クラブ公式より引用

宿泊する場合は、ブースのフルフラットか、鍵付き個室を選ぶ事になると思います。
だいたい身長180cmぐらいまでの人であれば、足を伸ばして横になれます。

ブースや鍵付き個室の場合、
PC上部は荷物置きスペースになっており、
大抵の荷物は全部置けてしまいます。

ヘルメットや着替え、充電機器など…
大事なものを手元に置ける安心感があります。
ブース席でも、鍵付きの貴重品置き場があったりします。

安い

店舗によって料金は違うのですが、
ブースの場合、12時間で料金は2,500円程。
鍵付き個室の場合、12時間で3,000円程が平均的です。

料金表の例

快活CLUBいわき鹿島店より引用

精算は、退店時に行います。
滞在した時間に応じて自動的に料金が切り替わる仕組みです。

午後8時〜早朝4時までの入店から8時間以内の利用であれば、
「ナイト8時間パック」が適用され、結構お得に宿泊する事が出来てしまいます。

「雨天で連泊するか…」となった場合も、
都市部のビジネスホテルは一泊7,000円程、
連泊が重なると躊躇してしまう金額になってしまいますが、
そんな時でも快活は比較的お財布に優しい料金設定です。

予約不要

僕はこれが一番のメリットだと思っているんですが、
予約不要で24時間営業の為、
深夜でもすぐに入店、宿泊する事が出来てしまいます

キャンプ場をはじめ、ホテルやゲストハウス等、
他の宿は基本的に事前予約が必要な所ばかりです。
チェックインの時間もある程度制限されています。
そんな中で「いつ来てもOK」な宿の存在は、助かります。
宿が見つからなかった時の最終手段として活躍します。

一応、鍵付き個室のWeb予約が出来る店舗もあるのですが、
当日の予約が出来ない&そもそも席が空いてる店舗が殆どの為、
予約は基本不要です。
※お祭りやお盆等の繁忙期は、満席の店舗もあります

旅に必要なものがほぼ揃っている

  • 電源完備で充電し放題
  • wifi完備でインターネットし放題
  • 漫画読み放題
  • ソフトドリンク、ソフトクリーム飲み食べ放題
  • スリッパやブランケットの貸し出し

など…
旅人というか、現代人に必要なものはほぼ揃っています

コインランドリーも設置されています。
料金はどこもだいたい洗濯300円、乾燥機は30分100円のようです。
乾燥機は乾き難いので、僕は2回は回してました。
※他のお客さんとランドリー争奪戦になる時はあります

朝食、シャワー無料(店舗による)

やってない店舗もあるのですが、
朝6時〜10時半の時間帯は、追加料金無しでモーニングが頂けます。
モーニングの内容は時期によって変わります。
以前まではフライドポテトもあったようなのですが、現在はトーストのみ。

いつものやつ

シャワーが無料で使える店舗も多いです。
タオルも貸してくれるので、基本手ぶらでシャワールームに行けばOK。
※タオルは有料、という所も増えてきました…

出入り自由、持ち込み自由

快活の場合、入店後も出入りは自由、酒類等の持ち込みも自由です。
夕食だけ外で済ませてきたり、
近所のコンビニへ買い出しへ行ったり…みたいな事も入店後に出来ます。

夜な夜なブースの中で食べるやきとり弁当は格別

快活のデメリット

良い所ばかりではなく、値段なりな所もあります。

店舗によって設備や料金が違う

  • 鍵付き個室の有無
  • シャワーの有無
  • タオル貸し出しの有無
  • モーニングの有無
  • 屋根付き駐車場の有無

店舗によって取り扱っているサービス・設備にバラつきがあります。
利用料金も様々。
特にシャワーが無い店舗に当たった時は、辛い思いをしました

各店舗のサービスや利用料金は、
快活アプリを使って事前に調べた方が良いです。

寝心地は良くない

硬めのマットの上に寝る事になるので、寝心地は普通に悪いです。
慣れないうちは、朝起きたら体の節々が痛くなります。
本来、寝る為の所ではありませんので…。

貸し出しされているブランケットや簡易枕を駆使して寝る事になります。

基本うるさい

ブース席は薄い板1枚で仕切られているだけです。
周りの音はダダ漏れで聞こえてきます。

誰かのいびきや、ご飯を食べる音、
店員さんが食器を運ぶ音、早朝に鳴り響く携帯のアラームなど…。

どんな時間帯であっても、睡眠を阻む騒音が容赦なく襲ってきます
鍵付き個室の場合、この騒音問題は比較的マシですが、完全防音ではありません。
ドア越しに聞こえる音が気になって眠れない時もあります。

ずっと明るい(ブース席)

24時間営業な為、消灯時間はありません。
ブース席の場合は、深夜の時間も含めて照明はつきっぱなしです。

暖色系の薄暗い照明ではあるのですが、
席によっては光が直撃する所もあり、
暗くないと眠れない人には辛いかもしれません。
鍵付き個室は照明を落とせます。

客層がヤバい(店舗による)

店舗によるのですが、ネカフェという性質上、
変な人も集まりやすい気がします。

夜な夜なブツブツと独り言が聞こえてきたり、
スパイシーな体臭が漂ってきたり、
嗚咽やクシャミの音が凄まじいオッサンが出現したり、
トイレやシャワーが引くぐらい汚れている店舗もあったりします。

ブースで熟睡出来るかどうかは、周りの客の運次第…という要素が大きいです。

安眠の為のコツ

デメリットで挙げた内容を見ると、
快活は眠るのに適した環境では無さそうに思えてきます。
ブースで熟睡出来る人は、
割とどこでも寝れるタイプの人が多い
のではないでしょうか…。

僕は真逆で、かなり寝付きが悪いタイプだったのですが、
そんな僕が快活で熟睡する為のコツをまとめてみました。

鍵付き個室がオススメ

鍵付き個室は天井まで壁に囲まれ、
ブースと比べると静かで、照明も真っ暗な中で眠る事が出来ます。
これだけで結構大きな差だったりします。

鍵付き個室とブースとの差額は、12時間で500円程。
僕の場合、旅の終盤では「500円で安眠を買う」と考えるようになりました。
鍵付き個室が空いている店舗に来た時は、迷わずそちらをお勧めします。

また、鍵付き個室の席のタイプは、
「フラットと多機能チェア」の2種類があります。
多機能チェアもフルフラットにする事は出来るので、これはどっちでもOKです。

奥の席がオススメ(席番号を指定する)

同じ鍵付き個室の部屋でも、
入り口に近いか遠いかで快適性が変わったりします
というのも、鍵付き個室ゾーンに行くには、
一度カードキーをかざして自動ドアを通る必要があり、
ドアの開閉音が大きい店舗もあるのです。
通行量の多い入り口付近の席よりも、
奥の席の方が、静かな可能性が高いです。

これはブースでも同じ事が言え、
音の出るドリンクカウンターから遠い席の方が快適だったりします。

「鍵付き個室のフラットで」とだけ店員さんに言うと、店員さんが適当に席を決めてしまいます。
どの店舗にも座席表があり、使いたい席は自分で選べるので、
座席表を確認した上で、「鍵付き個室の○○番の席で」と伝えるようにしましょう。

例えばこういう座席配置の店舗だった場合、奥側の78、73、68あたりの席を狙い目にします。

ブースではアイマスクを

鍵付き個室で照明を落としても、PCのモニターが結構明るい場合があります。
僕は寝る時はモニターの電源を切ってます
たまにモニタ横のPC本体がうるさい時もあり、そういう時はPCごとシャットダウンします。

ブースで寝る場合は明るいので、アイマスクの使用がオススメ。

イヤホン(耳栓)は必須

鍵付き個室であってもうるさい時はありますが、
特にブースは夜通しうるさい事が多いので、耳栓必須です。

僕は普通の耳栓では効果が無かったので、イヤホンをつけて寝てました。
AnkerのSoundcore Liberty Air 2 Proというやつです。
ノイズキャンセリング機能が素晴らしく、
オッサンのいびき程度であれば、全く気にならなくなります。

しかし、こいつにも弱点があります。
それは電池が無くなりかけると、
バッテリーロウ!!」とアナウンスが爆音で鳴り、起こされてしまう事。
このアナウンス音本当に消したい…

厚手の寝間着推奨

夏場でも、寒い所が多いです。
鍵付き個室の空調は一応調整出来るのですが、冷気の侵入をちょっと塞ぐだけ。

貸し出しのブランケットだけでは寒い時も多いので、フリース等の寝間着持参がオススメ。
猛者は寝袋やマットも持参するようです。

12時間パックがオススメ

料金の事を考えると、
ナイト8時間パックがお得なように見えるのですが、
8時間って、本当に余裕がありません。
しっかり寝て体力を回復する為にも、
余裕をみて12時間パックがちょうど良い気がします。

僕の場合、先に近所で夕食を済ませ、
コンビニでビールを買いつつ夜8時頃に入店、
次の日の朝8時頃に快活を出発…
ぐらいのスケジュールを目安にしていました。

漫画を読む暇は無い

ネカフェって本来、漫画を読む所だと思うんですが…。
僕の場合、旅中にブログを書く時間が必要だったので、
ブログ書いて、シャワー浴びて、寝て、12時間パックで退店しようとすると、
漫画を読んでいる時間はありませんでした。

寝坊しないよう、きっちりと時間管理する必要はあります。
携帯のアラーム音は周囲に迷惑ですので、バイブ設定にしておきましょう
僕はAppleWatchのバイブで目覚めてました。

喫煙ブースの方が寝れるパターンもある

ブースしか空いていない時、
意外と喫煙ブースの方が快適な時があります

喫煙ブースは電子タバコ専用のエリアの為、
利用者が比較的少なめで、そこまでタバコ臭くありません。
(体感は個人差がありそうですが)

また、喫煙ブース入り口はドア1枚で仕切られている為、
一番音がうるさいドリンクカウンター周辺の音を和らげてくれる効果もあったりします。

快活で快適に過ごすコツ

寝るだけに限らず、快適に過ごすコツとしては以下。

入店前に快活アプリとGoogleマップを駆使する

  • 付近に快活の店舗があるか?
  • 料金はいくらか?
  • 店舗の設備・サービスは何があるか?

これらを調べるには、快活のアプリが便利です。
入店前にチェックしましょう。
設備についてはアイコン表示で一目瞭然です。

こんな感じで、どんな設備があるかがひと目で分かります

会員証も表示できるので、
別で会員カードを持ち歩く必要がありません。
快活で宿泊する人には必須アプリと言えるでしょう。

快活CLUB公式アプリ
快活CLUB公式アプリ
開発元:KAIKATSU FRONTIER Inc.
無料
posted withアプリーチ

入店前は、快活アプリだけでなく、
Googleマップでも店舗を調べた方が良いです。
駐車スペースがちゃんとあるかどうかを確認した方が良いからです。
繁華街の店舗は駐車場が無かったり、有料だったりします。
店舗によっては駐輪場が屋根付きの所もあるので、
ストリートビューなどでチェックしましょう。

屋根付き駐輪場は助かります

無限ハイボール

快活は酒類の持ち込みも自由なのですが、オススメは「無限ハイボール」です。
ソフトドリンクは飲み放題な為、氷と炭酸水も使い放題なのです。
(ドリンクカウンターに炭酸水のボタンがあります)
ウイスキーを持ち込めば、冷えたハイボールを無限に楽しめます。

鍵付き個室へのドリンクバー持ち込みは不可

鍵付き個室を選んだ場合、
個室内にドリンクバーや、快活CLUBが提供する食事は持ち込めません

ですが、コンビニ等、外部から持ち込みの食事に関しては、
個室内に持ち込みOKです。
ちょっと謎な感じです。
警察署の指導によって、そういう取り決めになっているそうです。
(風営法にひっかかるらしい…)

鍵付き個室利用者用の飲食スペースが別で設けられているので、
ドリンクバーなどの飲食はそこで行うようにしましょう。

シャワーは早朝大混雑

朝6時〜8時の時間帯は、シャワー室激戦の時間帯になります。
シャワーの利用時間目安は一人15分となっていますが、
人によっては延々と使う人も居たりします。

「シャワー待ちしていたら予定時間が過ぎてしまった…」という事にならないよう、
空いている深夜帯の利用がオススメ。

雨宿りの飲み放題カフェもアリ

雨宿りの場所として、飲み放題カフェを利用するのもアリです。
6時間居座っても、料金は1000円程と、かなり安いです。
寝ない時間帯であれば、ブースよりもオープンカフェの方が安くて快適だったりします。

ポイントサービスを活用する

快活アプリから使用出来るクーポンがあります。
会計前に「利用する」ボタンを押しておくと、100ポイント(100円分)の割引がされます。

こういうやつ


利用料金から数%分貰えるポイントもあります。
会員ランクが上がるとポイントも貯めやすくなります。
そのうち0円で1泊、なんて事も可能です。
学割や家族割、シニア割なんかもあるみたいです。

株主優待券はゲットしておく

長期旅に出る方は、出発前に株主優待券を手に入れて行く事をお勧めします
と言ってもAOKIホールディングスの株主になる必要は無く、
優待券自体は、ヤフオクやメルカリ等で10枚折り1,300円程で販売されています。

利用料金が20%OFFになるため、
一泊3,000円としても600円引き、
10枚使うと6,000円ぐらいお得になります。
充分元は取れるはず、です。
※有効期限があるので、そこだけ注意しましょう。

日本一周するなら、快活に10泊以上はすると思います。
僕は30泊しましたので…。

10枚持っていきましたが、足りませんでした

快活は宿としての重要な選択肢

快活は正直な所、寝心地は良くありません。
寝るための工夫を多少した所で、
もっと快適な宿には敵いません。
しかし、こうしたデメリットを凌駕する利便性の高さが魅力だったりもするのです。

あと快活泊の場合、ゲストハウスやライダーハウス等と比べると、
旅人同士の交流の機会が減ります。
僕の場合は、そういったコミュニケーションに疲れる時もあったので、
これはデメリットだとは思いませんでした。
※というか、快活の前で旅人に遭遇して話す機会は結構ありました。皆好きよね…

日本一周旅を終え、快活を利用する機会は激減してしまいましたが、
また旅を始める時には、快活も重要な宿の選択肢の一つとして、利用していくつもりです。

それではまた!よろしくどうぞ。

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