長旅から帰った後、自分がどういうルートを通ってきたのか、旅の軌跡を確認したいですよね。
バイク乗りの方なら尚更だと思います。
GPSロガーも市販されていますが、なんか難しそう…。
という事で僕の場合、旅の期間中は全てGoogleMapのタイムライン機能を使って位置情報のログを残していました。
出会った旅人の中には、紙の地図に直接線を引いている人も居ました。
それも楽しいと思います。
が、出来ることならデータとしても旅の軌跡を残したいもの。
今回はGoogleマップのタイムラインからマイマップへのデータ落とし込みの手順を紹介します。
最終的にこんな感じで、地図に線を引いて振り返る事が出来ます。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-11-29-17.41.02.jpg)
旅に出る前に:ロケーション履歴はONにしておく
前提として、自分が通ったルートをタイムラインに記録しておく為には、
Googleマップの「ロケーション履歴」をONにしておく必要があります。
スマホにGoogleマップはインストールし、
Googleのアカウントでログインしておきましょう。
「そんなもん分かっとるわ!」という声が聞こえてきそうですが、念の為…。
![Google マップ - 乗換案内 & グルメ](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple122/v4/2f/7c/22/2f7c22b5-b3d0-1e3d-7d35-148c70a52fb9/logo_maps_ios_color-0-1x_U007emarketing-0-0-0-6-0-0-0-85-220-0.png/512x512bb.jpg)
スマホの画面では、
右上の自分のアカウントアイコンをタップして
→「設定」→「個人的なコンテンツ」→「ロケーション履歴がオン」
になっている事を確認しましょう。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/map1-593x1024.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/map2-593x1024.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/map3-594x1024.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/map4-595x1024.png)
オフになっている場合は、旅の期間中だけでもオンにしておいて下さい。
あとはスマホと共に旅に出て、帰ってきたらタイムラインに位置情報が記録されてます。
ここで記録されたタイムラインを使って旅のルートをまとめる、
というのが今回の記事の趣旨になります…。
記録されるのが嫌な場合は、後から履歴は消せるのでご心配無く。
タイムラインだけでは複数日のルートが見れない
旅から戻り、Googleマップのタイムラインを確認してみます。
本当はGoogleマップのタイムラインだけで完結出来れば一番楽なんですが、
現状は無理なようです。
年や月単位の場合、行った場所が点でしか表示されません。
こんな感じで点の表示はされるんですが、自分が通った道に線を引きたいのよ…。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-18.36.30-1024x432.png)
一日単位であれば、通ったルートが線で表示出来ます。
この線を複数日繋げちゃいたい、っていうのが今回やりたい事です。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-18.38.43-1024x622.jpg)
というわけで、
Googleマップのタイムラインのデータを、
Googleのマイマップに反映させ、まとめていきます。
ルートをまとめる手順
ルートをまとめる手順は、以下です。
- Googleマップのタイムラインから、KMLファイルをエクスポート
- Googleのマイマップへ、KMLファイルをインポート
- マイマップを見やすく編集する
順に見ていきます。
なお、ここでの手順はPCのブラウザからの操作になります。
GoogleマップのタイムラインからKMLファイルをエクスポートする
Googleマップのタイムラインを開きます。
旅の日付を選択し、中央の「歯車アイコン」を選択します。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-18.38.43-1-1024x622.jpg)
「この日のデータをKML形式でエクスポート」を選択します。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-18.39.01-1024x620.jpg)
これで1日分のKMLファイルがダウンロードされます。
…長期間の旅をしていた人は、日付を変更してこの作業を日数分繰り返します。
![](http://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/03/profile-150x150.png)
一括でエクスポート出来ないのかよ…
なんか出来ませんでした…。
ダウンロードフォルダはこんな感じ。
旅の期間中のKMLファイルを全部ダウンロードしておきます。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-19.09.26.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-19.09.26.png)
GoogleマイマップへKMLファイルをインポートする
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-18.45.34-1024x621.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-22-18.45.34-1024x621.jpg)
「Googleマップのタイムライン」と、「Googleのマイマップ」は別物のようです。
マイマップの利用はこちらから。
Googleのアカウントを持っている人は、「利用を開始」を選択します。
マイマップから「新規作成」を選択すると、こんな画面になります。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.21.29.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.21.29.jpg)
最初の日のKMLファイルをインポートする
「無題のレイヤ」下の「インポート」を選択します。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.21.29-1.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.21.29-1.jpg)
先程GoogleマップのタイムラインからエクスポートしたKMLファイルをドラッグ&ドロップします。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.23.25-1024x558.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.23.25-1024x558.png)
複数のKMLファイルを選択してここに突っ込むと、エラーになり取り込めません。
1つのKMLファイルしか取り込めないので要注意。
(このお陰でクソメンドクサイ)
KMLファイルの取り込みが終わると、
こんな感じで自分の通ったルートが表示されます。
北海道上陸1日目のKMLファイルをインポートしてみました。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.36.08-1024x559.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.36.08-1024x559.jpg)
更にKMLファイルを追加していく
ここから、一日分ずつKMLファイルを追加して取り込んでいきます。
レイヤー横の「…」を選択。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.36.08-3-1024x559.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.36.08-3-1024x559.jpg)
「再インポートしてマージ」から、「その他のアイテムを追加」を選択。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.36.33-1024x560.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.36.33-1024x560.jpg)
先程と同様の画面が出るので、
次の日のKMLファイルをドラッグ&ドロップします。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.23.25-1-1024x558.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.23.25-1-1024x558.png)
北海道上陸2日目のルートが反映されました。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.37.09-2-1024x563.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.37.09-2-1024x563.jpg)
同様の手順を繰り返し、3日目、4日目…とルートを追加していきます。
残念なのが、1日ずつしか取り込めない事。
複数選択して一気に取り込みたくなりますが、我慢して取り込みましょう。
マイマップを編集する
「その他のアイテムを追加」作業を繰り返していく事で、北海道で通ったルートが繋がってきました。
これでほぼ完成ではあるのですが、通ったルートが分かりやすいように表示を変更します。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.55.17-1024x555.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.55.17-1024x555.png)
レイヤの名前は、自分が分かりやすいように変更します。
同様に「無題の地図」の名前も変更してしまいます。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.55.17-2-1024x555.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.55.17-2-1024x555.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.55.46-1-1024x559.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.55.46-1-1024x559.png)
ルートの線種を均一スタイルで変更する
ルートの線を変更したいのですが、
このままだとルートの内容が細かすぎて面倒です。
レイヤの下にある「個別スタイル」を「均一スタイル」に変更します。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-19.02.46-1024x532.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-19.02.46-1024x532.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.56.49-1024x560.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.56.49-1024x560.png)
細かく表示されていたルートが、「すべてのアイテム」という表示にまとめられました。
右側にある「塗りつぶしアイコン」を選択。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.57.18-1024x556.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.57.18-1024x556.jpg)
色やラインの太さを変更出来ます。
分かりやすく赤色に変更し、ラインも少し太くします。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.58.15-1024x560.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.58.15-1024x560.jpg)
ピンが目立ち過ぎて邪魔…ですよね。
「他のアイコン」を選択し、一番小さいスポットアイコンを選んでみます。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.58.36-1-1024x561.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.58.36-1-1024x561.png)
これでスポットは目立たず、通ったルートが分かりやすくなりました。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.58.56-1024x560.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.58.56-1024x560.png)
スポット情報の削除
ちなみに、僕はこのスポットの点も邪魔に感じたので、1個1個消しました。
やらなくても良いですが、消し方は以下。
レイヤの「…」から、「データビューを開く」を選択します。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.59.15-1024x559.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.59.15-1024x559.png)
すると、通ったスポットとルートがズラッと表示されます。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.59.50-1024x560.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-17.59.50-1024x560.png)
このうち、
- 英語表記の「On a ferry」や「Motorcycling」等はルート(線の部分)
- 日本語表記の「函館ターミナル」や「ハセガワストア」等はスポット(点の部分)
になります。
今回は線の情報だけが欲しいので、日本語表記のスポットは消してしまいます。
日本語表記の行を選び、右クリック→「行を削除」を選択。
するとそのスポットの情報は消えます。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-18.00.09-1024x560.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-18.00.09-1024x560.png)
全てのスポットを消すと、線だけのマイマップが出来上がります。
(日数が多いと面倒です…)
これでOKですね。お疲れ様でした。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-19.47.23.png)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-19.47.23.png)
マイマップ編集の注意点
エリアごとにレイヤを分けて追加する
ルートの線種は「個別スタイル」から細かく変更する事は出来ます。
が、ある程度の日数になると、数が多すぎて面倒です。
レイヤに何日分かをまとめて、「均一スタイル」として線種を変更した方が楽です。
レイヤの分け方については、
関東、東北、北海道…といった具合に、
大まかなエリアごとにレイヤを分けて取り込むのがお勧めです。
やり方は「レイヤを追加」を選択し、あとはレイヤごとにKMLファイルを追加していくだけです。
僕は「関西〜四国」、「九州〜中国」…といった感じでレイヤを分けて、
エリアごとに色分け出来るようにしていました。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-18.02.07-1024x560.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/スクリーンショット-2022-12-24-18.02.07-1024x560.jpg)
レイヤの追加は10個まで
マイマップに追加できるレイヤは、10個までです。
最初、1日分のKMLファイルを1レイヤに割り当ててインポートしていたのですが、
それだと、10日以上の旅の記録は、取り込めなくなります。
というわけで、「その他アイテムを追加」を選択し、
1つのレイヤ内に複数日の記録を追加していく方法がお勧めです。
ちなみに「レイヤ」とは「層」の意味です。
マイマップの場合、この「層」を重ねられる限度数は10層まで、という事です。
![](http://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/03/profile-150x150.png)
![](http://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/03/profile-150x150.png)
![](http://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/03/profile-150x150.png)
僕の場合は148日間のデータだった為、
適当にエリアごとにレイヤを分けて追加するに至りました。
もちろん1つのレイヤに148日分まとめてもOKです。
その場合は、均一スタイルでは全て同じ線となります。
10日以内の旅の場合は、1日1レイヤで追加するのも良いでしょう。
自分だけの旅の地図を作り上げよう
別途専用のソフトを使う手もあると思いますが、
今回はGoogleのマイマップを使った手順を紹介しました。
割と面倒だという事は伝わったでしょうか…。
複数日を一括でエクスポート・インポート出来れば良いのですが、
どうもやり方が分からず、1日ずつチマチマと作業を繰り返す事になりました。
※もっと良い方法がありそうな気もします
マイマップでの編集は、「個別スタイル」で設定すれば、もっと細かくカスタマイズする事も可能です。
旅の日数が多いと手間は掛かりますが、
出来上がったルートを確認出来ると感慨深いものがあります。
僕の日本一周旅のルートは、別記事にまとめています。
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/1-300x169.jpg)
![](https://j-chilling.com/wp-content/uploads/2022/12/1-300x169.jpg)
皆さんも「自分だけの旅の地図」をまとめてみてはいかがでしょう。
レッツトライ。
それではまた!よろしくどうぞ。
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