仲洞爺キャンプ場で目が覚めると、
熱は無かったのですが、何とも言えない喉の痛みを感じました。
これはいよいよか…と感じつつも再度検査を受けるべく、函館を目指しました。
本日のルート
走行距離:180km。
仲洞爺キャンプ場からまっすぐ函館へ向かいました。
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一直線で函館へ
ゆっくりめにテントを撤収し、
キャンプ場を出発した後は、まっすぐ函館を目指しました。
疾風巡拝で洞爺寺や、
長万部の噴水やらじうむ温泉など、寄りたい所は沢山あったのですが…。
また次の機会に寄りたいと思います。
ちょいちょい休憩を挟みながら進むわけですが、
こういう時に限って色々な人が声をかけてきます…。
距離を置いたまま、なるべくすぐに立ち去るようにしていました。
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函館赤十字病院へ
函館市に入った段階で、
函館のコロナ相談センターに電話をしてみました。
無症状であれば検査も受けさせてくれないと聞いていたのですが、
微熱(37℃ちょうどぐらい)と喉の痛み、同泊者から陽性者が出た事を伝えると、
病院での受診を勧められました。
最寄りの病院を丁寧に説明して頂き、助かりました。
もし陽性だったらどういう対応になるのか?といった相談は保健所の管轄になるそうで、
こちらはあくまで最寄りの病院や、受診してもらうべきかを相談する所のようです。
そこでお勧めされた病院、函館赤十字病院へ電話をしました。
「相談センターでも受診を勧められた」という旨を伝えると、
すぐに観てくれる事になりました。
到着すると再度病院へ電話し、救急患者用の入り口から案内されます。
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病院の一室でまた抗体検査を受けます。
かなり綿棒を鼻の奥(というか喉)まで突っ込まれました。
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検温と酸素濃度をチェックしながら結果を待ちます。
結果が出るまでは20分ぐらい待ちました。
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そして結果は…
陽性が伝えられました。マジかー…
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陽性の判定後、病院から保健所へ連絡されます。
2時間程、病院の中でずっと待機。
外に出ることも出来ません。
病院での検査、診察代は当たり前ですがきっちり請求されます。
陽性判定を受けたその日に支払いは出来ないようですので、
後日振込みになるそうです。振込用紙を渡されました。
旅をしていると突然こういう事も起こるので、保険証は必ず持参しておきましょう…。
看護師さんから「いつまでに自宅に帰らないといけないんですか?」という問いに、
「いや、特に決まった日程はありませんが…」と返事すると、
「へぇ〜羨ましい!随分と良いご身分なんですね〜」とニッコリと皮肉たっぷりの言葉を返されました。
いや、医療従事者のあなたには頭が上がりませんが、
なんというかもうその言葉、すごく辛かったです…。
待ち時間に泊まる予定だったホテルをキャンセル。
しばらく経つと、保健所の担当者からも電話がかかってきます。
僕のような自宅療養が難しい旅行者は、優先的にホテル療養に回されるそうです。
療養期間は発症から10日間。
この日から、10日間のホテル監禁生活が決定しました。
保健所の方は、非常に親切丁寧に対応して頂けました。
ホテルの空き部屋の手配だけでなく、バイクの置き場所などもすぐに用意してくれました。
電話越しでしたが、非常に安心しました。
そしてホテルに監禁
バイクは保健所横の駐輪場に停めるよう指示されたのですが、
陽性の判定となった瞬間、病院からも外に出ることが出来ません。
バイクでまっすぐ保健所に向かって丁度着く時間にやっと開放されます。
当然買い出しなどをする時間も無く、まっすぐバイクを走らせ保健所へ。
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バイクを屋根付きのスペースに停めさせてもらいました。
こいつは10日間ここに待機です。
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最低限の荷物だけ下ろしている間に、保健所が手配していたタクシーが到着。
そのままタクシーに乗り込み、療養ホテルへと向かいます。
このタクシーは陽性者専用タクシーなのか、
運転席と後部座席の間はびっちりとシートで養生されていました。
運転手さんも防護服を着ています。怖すぎる…。
当然会話などが出来る雰囲気でもなく、無言で乗車する事15分。
函館のホテルに到着します。
ホテル前には、これまた防護服を着た人がお出迎えしてくれます。
そしてかなり離れた場所から、ルームキーや書類の入った封筒を受け取るよう指示があります。
恐る恐る受け取り、ホテルへ入館。
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普通のビジネスホテルの一室です。
新しめで綺麗なのですが、狭めの部屋です。
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基本的にずっとこの部屋に監禁状態となります。
外出は出来ませんし、出前や差し入れ等も出来ません。禁酒・禁煙です。
ユニットバスとドライヤー、TV、冷蔵庫、湯沸かしポッドは自由に使えます。
Wifiもありますが、この部屋は電波状況が良くありません。
朝、昼、晩と3食、お弁当が支給されます。
電子レンジなどはありません。
毎日お弁当のアナウンスがあるので、エレベーターに乗って3Fの弁当置き場まで取りに行きます。
一日の移動はその瞬間のみです。
最初はお弁当に喜んでいましたが、次第に飽きてきます…。
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コインランドリー等は使えず、簡単な洗濯は流しで手洗いのみ。
洗剤は用意してくれています。
一応使い捨ての館内着的なものも用意してくれているのですが、
ゴワゴワで凄まじく着心地が悪いので、着れませんでした。
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タオル類やベッドのシーツやカバー等は、全て不織布の使い捨てのものになります。
退所する際には、これらのカバー類だけでなく、
使いかけのトイレットペーパーからティッシュの箱まで全てをゴミ袋に入れ、処分するそうです。
ちょっと勿体無い気もします…。
看護師さんや、ホテルの事務局の方とのやり取りは、全て携帯電話からになります。
顔を合わせることは一切ありません。
毎日朝7時と17時…といった具合に検温の時間が決まっており、
その時間に体温と酸素濃度、脈拍を図り、電話で看護師さんに伝える流れです。
食事と検温の時間以外は自由ですが、
特にする事も無く、僕はほぼ寝て過ごす事になりました。
一日の楽しみは弁当のみ、食ったらすぐ寝る、という生活です。
夢のような生活ではあるのですが、続くと結構辛い…。
体調の変化
僕はワクチンを3回打ち、3回とも副反応で39℃近い高熱を出して寝込んでいたのですが、
本番?のコロナにかかった際には、そこまで熱は上がりませんでした。
これもワクチンのお陰だったのでしょうか…。
ピーク時で38.4℃が最大で、それが入所2日目の夜でした。
病院から処方されていた解熱剤のお陰かもしれませんが、
熱はすぐに下り、入所後4日目以降はずっと平熱をキープしていました。
熱が出ている間も割と元気で、食欲だけは人一倍ありました。
喉の痛みも3日後ぐらいには引いたのですが、
鼻詰まりだけがずっと残っています。
いや、鼻は通って呼吸出来るのですが、副鼻腔というのでしょうか、
鼻の奥のほうがずっとツーンとする状態で、このお陰でほぼ嗅覚が麻痺しています。
味覚等の障害は無いのですが、この嗅覚障害?は治るのか、少し不安な所はあります。
そして早まる退所日
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つい先日に岸田総理から発表があった通り、
症状のあるコロナ患者の療養期間が10日間から7日間に短縮されました。
この通達が今日、北海道全体にも届いたようで、
事務局の方から「あなたは7日経つ明日の朝に退所ね」とお知らせが突然来ました。
突然過ぎてかなり驚いたのですが、
この監禁生活が早く終わるのは大変ありがたい話ですので、「すぐに出ます」と返事しました。
10日経つまでは、まだ感染リスクも残っているようですので、
退所後も大人しく行動はするつもりです。
かなり自由が制限され、「飽きた・辛い・おもんない…」
と散々文句を言っていた療養期間だったのですが、
こうして毎日3食のお弁当と寝床、看護師さんによる手厚い看護まで用意して頂いた函館市には感謝しかありません。
貴重なホテル療養の一室を手配頂き、ありがとうございました。
ぶっちゃけ、今までの旅で一番寝心地の良いベッドでした…。
福祉国家日本の力を肌で感じられました。こんな経験は二度と出来ないでしょうね。
というわけで明日退所します。
久々にシャバの空気が吸える。それだけで幸せ。
ちなみに、療養期間は日本一周の日数にカウントしないようにしたいと思います。
でないと、記念すべき100日目を療養ホテルで迎えた事になってしまうので…。
退所する明日から、また96日目として再開します。
それでは、お世話になりました!
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