今回は日本本土の四極と、本州の四極についてのお話です。
東西南北の一番端っこを合わせて「四極」と呼ばれますが、
旅をしていると何故か端っこを目指してしまいますよね。
僕も今回の日本一周旅で四極は踏破してきました。
「最○端の地」と書かれた碑の前に立つとテンションが上がってしまいます。
そんな日本の端っこはどんな雰囲気なのか?
到達証明書はどこで貰えるのか?
といった所をまとめてみました。
まだ行ったことが無い人はご参考までに。
端から端までは距離がありますが、どこも目指す価値は充分ある所ですよ。
日本本土と本州の四極
ご存知の方も多いと思いますが、本土と本州の四極はこんな感じです。
日本本土の四極
- 最北端:宗谷岬 (北海道稚内市)
- 最東端:納沙布岬 (北海道根室市)
- 最南端:佐多岬 (鹿児島県南大隅町)
- 最西端:神崎鼻 (長崎県佐世保市)
本州の四極
- 最北端:大間崎 (青森県大間町)
- 最東端:魹ヶ崎 (岩手県宮古市)
- 最南端:潮岬 (和歌山県串本町)
- 最西端:毘沙ノ鼻 (山口県下関市)
地図で見るとどこも日本の端っこ、という感じです。
ちなみに「極」という字には「頂点」や「果て」という意味があります。
それぞれ雰囲気は異なりますが、かなり「最果て感」を味わえる場所もあります。
本土四極
最南端から最北端まで、直線距離で1,900km程、一般道を使うと2,800km程になります。
日本一周勢だけでなく、日本縦断旅をする人も、スタート地点・ゴール地点に設定する人が多そうです。
本土最北端:宗谷岬
恐らく一番有名?な日本最北端の宗谷岬(そうやみさき)。
北海道ツーリングに来たバイク乗りの方はとりあえず目指す所だと思います。
夏場は沢山のバイクが停まっています。
特徴的な三角錐のモニュメントは写真映えしますね。
付近には江戸時代後期の探検家、間宮林蔵の銅像も居ます。
お土産屋も多く、観光バスも沢山来ます。
到達証明書は、以下の場所で貰えます。
僕は宗谷支所で貰いました。
宗谷岬到着の前に、先に寄ったほうが効率が良いです。
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
稚内市役所 | 稚内市中央3丁目13番15号 | 平日 8:45~17:30 平日時間外及び土・日・祝祭日は裏口警備室へ |
稚内市役所 宗谷支所 | 稚内市大字宗谷村字宗谷 | 平日 8:45~17:30 |
稚内市観光案内所 | 稚内市中央3丁目6-1 キタカラ1F | 10:00~18:00 (12月31日~1月3日は休業) |
Base宗谷 | 稚内市宗谷岬2-8 宗谷岬展望台内 | 10:00~16:00 (夏季開設期間中のみ交付) |
最北端までの道は、小樽〜稚内までを結ぶ日本海沿いの道(オロロンライン)を通って来る人が多いです。
「これぞ北海道!」という大自然の道。すれ違うライダーは皆手を振ってきます。
宗谷岬まで来たら、すぐ南にある宗谷丘陵沿いの「白い道」へ足を運ぶのもお勧めです。
天気が良い日は、北海道屈指の絶景ロードとなります。
本土最東端:納沙布岬
日本の最東端は北海道の納沙布岬(のさっぷみさき)。
本当に先っぽは納沙布岬灯台になるのでしょうが、周辺は何も有りません。
少し内側の北方館周辺には、色々とモニュメントがあります。
四島の架け橋の下にある灯火は、365日つきっぱなしなようです。
北方領土に最も近い場所である事から、
周辺は返還を訴える碑が立ち並び、独特な雰囲気を醸し出しています。
夏でも結構寒い所でした。
到達証明書は以下で貰えます。
僕は北方領土資料館で貰いました。
「返せ!北方領土」と書かれたフラッグと共に貰えます。
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
根室市役所 商工労働観光課 | 根室市常盤町2丁目27番地 | 平日 9:00〜17:00 |
根室市観光協会 | 根室市光和町2丁目10番地 | 9:00〜17:00 |
根室市北方領土資料館 | 根室市納沙布33番地2 | 夏期間無休 9:00〜17:00 冬期間 毎週水曜日休館 |
納沙布岬まで来たら、生さんま丼を頂くのがお勧め。
最東端のお店、鈴木食堂はライダーハウスも経営されているので、ライダーの強い味方です。
本土最南端:佐多岬
本土最南端は、鹿児島県の先っぽ、佐多岬(さたみさき)。
道中はアップダウンの道が続くので、
本土四極の中では一番アクセスが大変な気がします。
ここもライダーが沢山来ます。
駐車場から展望台までは、片道20分程歩きます。
南国のような植物が多く、ハチがブンブン飛び回っていて怖いです。
到達証明書は以下で貰えます。
僕は駐車場そばの佐多岬観光案内所で貰いました。
「勝手に持っていって」という感じでテーブルに平積みされています。
近くの売店のソフトクリームが大人気。
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
佐多岬観光案内所 | 南大隅町佐多馬籠413番地5 | 9:00〜17:00 |
ホテル佐多岬 | 南大隅町佐多馬籠582番地8 | 9:00〜17:00 (第2火曜日、第4木曜日定休) |
さたでい号待合所 | 南大隅町佐多馬籠486番地4 | 9:00〜15:00 (さたでい号が運航可能な日のみ) |
南大隅町観光協会 | 南大隅町根占川北72番地 | 平日 8:30〜17:00 |
役場本庁商工観光課 | 南大隅町根占川北226番地 | 平日 8:30〜17:00 |
役場佐多支所 | 南大隅町佐多伊座敷3844番地 | 平日 8:30〜17:00 |
佐多岬手前には、無料キャンプ場の「佐多岬野営場」があります。
無料とは思えない綺麗な設備で、バイクでも利用しやすい所です。
ここで一泊してから朝イチに佐多岬に向かうのもアリ。
(スーパー等は近くに無いので、事前に食材は買ってきましょう)
本土最西端:神崎鼻
本土最西端は長崎県の神崎鼻(こうざきばな)。
本土四極の中では比較的アクセスしやすい所です。
(その分最果て感は薄い…)
神崎鼻公園の駐車場から10分程歩くと、最西端のモニュメントが設置されています。
周りは釣り客で賑わっていました。
公園の丘を上がると、四極の場所が記された日本地図が設置されています。
到達証明書は以下で貰えます。
どこも神崎鼻から離れた場所になるので注意。
神崎鼻はついでに到達記念ステッカーが200円で買えます。
僕はコミュニティセンターで証明書を貰い、
ステッカーは近所のお食事処、波の道で購入しました。
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
小佐々支所 | 佐世保市小佐々町西川内172番地3 | 平日 8:30〜17:15 |
小佐々地区コミュニティセンター | 佐世保市小佐々町西川内172番地3(小佐々支所内) | 9:00〜21:00 |
佐世保観光情報センター | 佐世保市三浦町21-1(JR佐世保駅構内) | 9:00〜18:00 |
矢岳簡易郵便局 | 佐世保市小佐々町矢岳552 | 平日 9:00〜16:00 |
道の駅させぼっくす99 | 佐世保市愛宕町11番地 | 8:00〜19:00 (現在は9:00〜18:00) |
おさかな広場 | 佐世保市小佐々町楠泊468-31 | 10:00〜18:00 (火曜日・水曜日定休) |
佐世保に来たら、佐世保バーガーは食べておきたいですね。
有名な所は道中に何件か目にすると思います。
(写真はヒカリのすぐ隣にあるバーガー屋さんログキット)
本土四極の到達証明書
本土四極の到達証明書は、全て無料で貰えます。
もし「行ったのに到達証明書を貰い忘れた…」という人は、
後から市に問い合わせれば郵送もしてくれるようです。
到達を証明できる写真を準備して下さい。
それぞれの市のロゴが背景になっていて格好良いですね。
根室市は「ネ」って書いてます。
そしてこの4枚を裏返して繋げると、1枚の四極踏破証明書に変身します。
なんとも粋な計らい…。
1枚ゲットすると、是が非でも4枚揃えたくなってしまいます。
本州四極
続いて本州の四極。
本土四極に比べれば、まだ距離も短く簡単そうに見えます…が、
アクセスがめっちゃ悪くて大変な所もあります。
本州最北端:大間崎
本州最北端は、青森県の先っぽ、大間崎(おおまざき)。
下北半島を北上してここまで辿り着くのは大変ですが、
函館↔大間の津軽海峡フェリーを使えば、割と簡単に行けてしまいます。
マグロちゃんのモニュメントが可愛いです。
すぐそばに無料のキャンプ場(大間崎テントサイト)もあり、
周辺を歩いて散策出来ます。
ここで一泊してから見える朝日が綺麗でした。
到達証明書は、以下で販売されています。
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
大間観光土産センター | 下北郡大間町大間平17−728 | 9:00〜17:00 |
土門商店 | 下北郡大間町大間平17−725 | 9:00〜16:00 |
浜乃屋商店 | 下北郡大間町大間平17−742 | 8:00〜17:00 |
すぐ近くの大間観光土産センターは、お土産の品揃えも豊富で見ていて楽しいです。
大間のスター漁師、山本さんグッズも沢山販売されています。
またマグロ一本釣りの町という事もあり、
マグロ料理のお店も何軒かあります。
僕はテントサイトの向かいにある、あけみちゃん号でマグロの漬け丼を頂きました。
普段食べるマグロとはひと味違う上質な脂…是非ご賞味あれ。
本州最東端:魹ヶ崎
本州最東端は、岩手県宮古市にある魹ヶ崎(とどがさき)。
4端の中でもぶっちぎりのアクセスの悪さで、ここまで辿り着くのは大変です。
その分、到着した時の喜びが大きい場所でもあります。
断トツで最果て感を感じられます。
到達証明書は以下で販売されています。(1枚100円)
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
宮古駅前総合観光案内所 | 宮古市宮町1丁目1-80 | 9:00〜18:00 |
浄土ヶ浜レストハウス | 宮古市日立浜町32 | 8:30〜17:00 |
シートピアなあど | 宮古市臨港通1-20 | 9:30〜17:00 |
宮古セントラルホテル熊安 | 宮古市新町2-5 | 7:00〜22:00 |
宮古ホテル沢田屋 | 宮古市新町4-1 | 7:00〜22:00 |
浄土ヶ浜パークホテル | 宮古市日立浜町32-4 | 7:00〜22:00 |
休暇村陸中宮古 | 宮古市崎鍬ヶ崎18-25-3 | 7:00〜22:00 |
宮古市重茂出張所 | 宮古市重茂1-61 | 8:30〜17:00 |
入り口の駐車場までの道のりも、細い山道を通る事になります。
さらに駐車場から山道を1時間ほど歩いて、ようやく本州最東端の碑に辿り着きます。
一本道ですので迷う事はありませんが、
普通にクマ出没注意の看板もあり、一人での山道は恐怖との戦いでもあります。
熊鈴をつけて行った方が良いかもしれません。
普通に山の中なので、周りは何もありません。
最東端の碑まで来ると開放感が素晴らしく、一気にテンションが上がります。
灯台の麓のベンチには思い出ノートが設置されているので、何か書き残してみてはどうでしょう。
駐車場はこちら。
本州最南端:潮岬
本州最南端は、和歌山県串本町の潮岬(しおのみさき)。
アクセスはそこそこ良いかな、という感じです。
和歌山県の海沿いを走ると割と距離があります。
目の前は広大な公園になっており、のんびりと寛げる場所です。
到達証明書は以下で購入出来ます。
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
潮岬観光タワー | 串本町潮岬2706−26 | 9:00〜18:00 |
ホテル&リゾーツ和歌山串本 | 串本町サンゴ台1184−10 | 8:30〜17:00 |
大江戸温泉物語南紀串本 | 串本町串本2300−1 | 9:30〜17:00 |
道の駅くしもと橋杭岩 | 串本町鬮野川1549−8 | 7:00〜22:00 |
南紀串本観光協会 | 串本町串本33 | 7:00〜22:00 |
南紀串本観光協会 古座 | 串本町西向231−3 | 7:00〜22:00 |
展望タワーもあります。
見晴台からの眺めは良い感じです。
すぐそばの潮岬キャンプ場は料金も安く快適だったのですが、
現在は値上げ&開設期間がかなり限られています。
ここでの宿泊は難しいかもしれません。
本州最西端:毘沙ノ鼻
本州の最西端は、山口県下関市の毘沙ノ鼻(びしゃのはな)。
ここは下関市の中心地からのアクセスも良く、
展望公園は普通の公園です。
あまり最果て感はありません。
到達証明書は以下で購入出来ます。(1枚100円)
場所 | 住所 | 時間 |
---|---|---|
JR下関駅観光案内所 | 下関市竹崎町4丁目3−1 | 9:00〜18:00 |
JR新下関駅観光案内所 | 下関市秋根南町1丁目11−11−1 | 9:00〜18:00 |
本州最後の夕陽が見られる所でもあります。
夕方に行ったら気持ち良いかもしれません。
個人的にこういうハート型の飾りは雰囲気ぶち壊しで好きじゃないです…。
本州四極の到達証明書
それぞれの到達証明書は有料ですが、
どれも100円〜200円で購入する事が出来ます。
各地の踏破証明書は異なったデザインの為、僕は購入しませんでしたが、
記念にコンプリートするのも楽しいと思います。
山口県の下関市では、「本州四端踏破ラリー」というイベントが開催されており、
こちらに四端へ到達した写真を添えて応募すると、
本州四端の踏破証明書とステッカー、記念のお箸が貰えます。
僕もこちらに応募してみました。
応募は写真を添付してメールでOKのようです。
特に返信が無いまま2週間後ぐらいに、踏破証明書が届きました。
(郵便受けに突っ込まれるので、ちょっと折り曲がって届きます…)
マスコットキャラクターの「よんたん」が描かれてます。
この「4たん」という文字が「牛たん」に見えてしまう人は僕だけでは無いはず、です。
お箸の色は赤と黒で選べます。
僕は黒にしてみました。
使うのが勿体ない…。当面はどこかに飾る事になりそうです。
というわけで本州の四極も、全て回るとこんなご褒美が貰えます。
嬉しい。
何故か行きたくなる日本の端っこ
何故か旅人は先っぽを目指したくなりますよね。
バイク乗りは特にその傾向が強い気がします。
僕も四極に限らず、岬は大好きです。
目的地として分かりやすいからですかね…。
日本本土・本州の四極を踏破すると、何とも言えない達成感を味わえます。
是非日本の端に行って、到達証明書をゲットしてみて下さい。
良い所ばかりですよ。
…と言いつつ、僕は「離島を除いた本土の端っこ」を踏破しただけで、
離島を含めた日本の最南端、最西端にはまだ行けていません。
一般人が到達出来る日本の最南端は沖縄県の波照間島、最西端は与那国島です。
(最北端と最西端は変わらず宗谷岬と納沙布岬になります。)
こちらもいつか行ってみたいと思います。
後日追記
日本最南端の波照間島・最西端の与那国島にも行ってきました。
どちらの島も魅力たっぷりな為、是非一度は足を運んで欲しい所ですね…
どんな所であれ、端っこにはロマンがありますよね。
それではまた!よろしくどうぞ。
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